朝は灰色。いつもいつも同じ。一ばん虚無だ。
太宰治の「女生徒」の一節。私が好きな言葉。
この世界に生まれついてもうすぐ30年がたつ。
ネクラな性格を与えられたオカマはいつまでたっても朝が嫌いで夜が好き。
朝早く起きたっていいことない。
身体はだるいし、食欲もない。眠い。
歯を磨きながら二度寝だってできるわ。
夜は遅くなればなるほど楽しい。
特別な感じがする。みんな笑ってる。
なんて開放的で病的で魅力的なのかしら。
そんな私でも社会の歯車として生きていくために、
何度か朝型人間にチャレンジしたことがある。
たとえば朝ごはんを簡単なものにするとか、
夜早く寝ようとしてみるとか、
変な目覚まし時計をかってみたりとか。
思いついては飽き、挫折し、私はさらに朝が嫌いになった。
朝なんてクソくらえだ。月曜日と同じくらいふざけてる。
しかし最近そうも言ってられなくなった。
本当に起きられないのである。
夜の2時、3時、4時まで遊んでも、
次の日ボロボロになっても、
どんなに嫌だ辛い眠いと言いながらも、
なんだかんだで起きられていた私だが、
今は本当に起きることができない。
何をしても意識が戻ってこない。
というわけで人生通算13回目ぐらいの生活の見直しをすることにしたわ。
今回の戦略はこれ。
「朝食を外食にする」
これまでクソ真面目に家で朝ごはんを食べていたけども、
引っ越しをして駅の近くにモーニングを食べられる店が多くなった。
早く起きるために、外食という餌を用意する。
そのかわり夕飯は質素になりそうだけど、
30という生きづらさをさらに抱える歳にはちょうどいいでしょう。
元住吉駅から歩いて10分ちょい。
国道沿いの行列店がここ、豚星。
平日19時。ちらっと見た感じ、20人ぐらいの行列かしら?
これならいけると思ったが甘かった。
店内に同じぐらいの行列がもう一個あった。
結局2時間待ち。ラーメン食べ歩きの待ち時間としては最高記録ね。。。
ノーコールでも野菜がかなり多いことが待ち時間中に確認できたので、
野菜スクナメニンニクでコール。
平打ちのぶっとい麺モチモチ麺に、意外にも透き通った(二郎系にしては)あっさりのスープがよく絡む。野菜少な目にしてもこの見た目、なかなかイカツイが全体としては良いバランスがとれたラーメン。
そして味付けは控えめにして豚の味がしっかりと感じられる肉。
いま、肉を食べてる、という感覚が食の悦びとなりかなり中毒性がある。
まぜそばや台湾ラーメンなども期間限定であるらしい。
また2時間並ぶのは厳しいが、写真で見る限りとてもおいしそうなのでチャレンジしてみたいわ。