精液検査にかこつけた自分の話

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2週間ほど前。
いつものように定期的にオナニーをしようとしていた時、ふと気が付いた。

「最近勃起してなくない?」

思い返してみると、そうなのだ。全然勃起していないのだ。しかも、勃起してもすごく弱々しい。

いやー、思い当たる節はありすぎるけど、まさか―と思いつつ、オナニーを完了し、自分の精液をみてみる。

「薄くね?」

直後、賢者タイムの冷静な心で精液検査の予約をしていた。。。

少し私の話。

私は自分の男性性に違和感を抱いています。自分の身体が男だという事実を、今も受け入れたくありません。
私は女性も男性も好きになります。でも、女性の身体に対して性的魅力は感じません。あるのは憧れ。チンコは好き。

高校生の時に自分自身の気持ちに気が付きました。けれども、28歳までずっと逃げてきました。28歳になった直後の9月に、逃げ続けていた自分自身にそれまでの自分を否定されて、鬱になりました。

そのころから女性ホルモンを飲み始めました。自分自身の気持ち、違和感を否定し続けていたはずなのに、興味本位とか、ちょっとだけ、とかの理由で正当化して、手を出しました。

鬱が治ると同時に、これまでの自分は死にました。そして自分自身の違和感に正面から向き合って、新しく生まれ変わった自分がそこにはいました。私は過去の自分を受け入れて殺しました。

それから約8~9カ月ほどたちました。あれからずっと女性ホルモンを飲み続けています。プレモンとマレフェMtF。身体に明らかに変化がおきました。胸に脂肪がついて、そして精子が、、そう、精子が瀕死になりました。

というわけで、精子検査うけてきました。
ホルモン飲み始めた時点で想定も覚悟もしていましたが、いざその現実が目の前にくるとドキドキしちゃうわ。

ってか精液検査、こんな個室で紙コップ渡されて精子だしたのよヤバくない?

しかもね、ここにあったAVがちょっとマニアックで、巨乳系とパイパン系と企画もの。一番笑ったのはこれ。ゲイ向けとかもおいといてよ。結局スマホでドチャクソエロいやつ見て抜いたわ。

正直紙コップの中に精子出した時、薄いし量が少ないし若干オワタ感あったわね。しかも後から受付の人が、なんか意外と検査早く終わりそうです~とか言ってきてさ、完全にわたしの精子死んでるから検査楽だったパターンじゃない。周りに気を遣われてる空気かんじるわよどうすんのよこれ。。。

まぁそんなこんなで、ホルモンはじめて数か月、目に見える変化が精液に出たので検査にいってきました。それでこの結果がこれ。

結論から言うと、妊娠能力は危機的な感じ。参考基準値というのは「これを下回ったら子供できないぞ」という数字で、私の場合は精子運動率がアウトで、正常形態率もカウントダウン。

ただ精液量とか精子数はまだまだ大丈夫らしい。つまり今の私は、雑魚な精子を抱えている状況。中だししても膣で全滅する状態らしいわ。不妊治療とか人工授精とかいろいろ頑張れば妊娠は可能だけど、自然状態での妊娠は不可だろうって感じ。

目に見えて変化が起きた時点で、こんな数字が出るってこと。飲み始めて数か月もすれば、男性機能なんてすーぐ無くなるのね。これからホル始めるかもしれないってひと、参考にしてね。

というわけで私の精子は全滅の危機でした。この結果をうけてこれからどうするのか、ここはもうちょっと真剣に考えてみるとするわ。とにかく検査を受けてみてよかった。意外とサクッと終わって特に盛り上がることもないから、興味本位で受けてみるのもいいかもね。おわり。