教養とは何か / あけぼの かつ丼

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考える材料が少なくなっている。

毎日のニュースやTwitterで流れてくる情報は考える情報にならない。
浅い知識ばかりが増えて、釈迦に説法をやらかす人間になるだけ。

「教養」のため、と言う人もいるが、では教養とはなんなのかしら。
本を読めば身に付く?そういう人もたぶんいるでしょう。

私はその人の価値観形成につながる考え方と思っているのよね。
単純な「ぼくそれ知ってるよ」ではなく、考察の経験から生み出されるモノの見方、考え方。それが「教養」と俗に言われる何か。

そういった考察の経験を深めるためには、自分の専門分野を深めつつ、他分野にも荒修行に行く必要がある。どうしても特定の分野には特定の思考のクセがあって、それを標準化しすぎると「専門バカ」と言われるのよね。
個人的には3つぐらい思考のクセが標準化された分野を持っていると強いと思う。

さて、では私にとってそういう思考のクセが身に沁みついた分野は何なのかしらね。
まずは獣医学。生物化学的な考え方、医療に対する倫理観、公衆衛生的観点はここから。
もう一つはケモノ。自身の性や多様性への態度、絵やデザイン、モノづくりに対する感覚、イベント作りの方法論はここから。

そして最後に私がよりどころにするものは何なのか。
これが、思い当たらない。
たとえば今やっている仕事、詳しくは言えないけど、医薬品・食品・化粧品に関する研究を広くやっているのよね。でもこれ、私的にはすごく不満で、仕事に対する「浅さ」を感じている。日本の企業が抱くサイエンスに対する浅さ、不誠実さ。確実に、今の仕事は一生の仕事にはしない。

じゃああとは何?といわれたら、、このブログ、つまり「ラーメン」か「筋トレ」の二つね。
これは私の勘なんだけど、思考のクセは学問や仕事だけじゃく、スポーツや武道といったところからも取り入れるとバランス化がちょうどいい気がするのよ。

だから筋トレ?ちょっと脳筋感がでちゃうけど、それを思考の標準化する分野として考えてもいいかもね。自己コントロール、挑戦と達成感、栄養学的知識はここで育まれる、はず。

思いついたから流れをぶったぎって書くけど、最後に筋トレのおかげで好きになった言葉を紹介しておくわ。

「ストイックになれることこそ、最高の娯楽である」

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有楽町にある東京交通会館の地下。
昔ながらの有名店がひしめきあうこの地下街の、有名なとんかつ屋さん。
本当は別のラーメンを食べに来たのだけど、
スープ切れを理由に振られてしまったので前々からきになっていたこちらに。

昭和なレトロ感あるカウンターのみの店内。
左奥の席に座ると、調理工程をじっくりとみることができる。

ここで有名なのはかつ丼らしいので、早速注文。
私が営業時間内最後のオーダーだったようで、実はかなりぎりぎりだったみたいね。

手際のよい調理と心地よい揚げ物の音が店内に響く。
食欲をそそる光景とはまさにこのことね。

分厚いロース豚に半熟具合が最高な卵の組み合わせ。
醤油の主張がはっきりしてい味付けも好きなタイプだわ。

衣はさすが揚げたてで、かつ丼にされた状態でもサクサク感が残っていて、
かつ丼に求めている美味しさがしっかりと全部入っていて、幸福感がハンパないわ。
変化球に頼らない王道のかつ丼。
あーーー美味し。ボリュームも文句なし。

パスポートの更新に来たらぜひこちらに。
デートで来るようなとこじゃないからね。