馬子禄 牛肉面 (蘭州ラーメン 馬子禄) 蘭州牛肉面 牛肉・パクチー追加

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神保町になんか変な店がある!

私の好きな靖国通り沿い。
夜の本の街に突如異国の雰囲気。
カレー屋の乱立する神保町では異国感は慣れたものだけど、
それにしても本場中国な面構え。
なんじゃこれと覗いてみれば、どうやらラーメン屋らしい。

メニューは一種類のみ。
前払いでレジに専用のお姉ちゃんが立っている。
なんて景気のいい店なんだ、、AI使わずとも自動販売機にすでに奪われた職がここに存在している。しかもメニューは一種類。麺の種類が3種類で、パクチーと牛肉の量を選べる。ラー油とパクチーを抜くことも可能らしい。
つまり、麺(細・平・太)×パクチー(無・有・増)×牛肉(有・増)×ラー油(無・有)=36種類のメニューから選ぶと考えれば、人も必要よね。絶対いらないけど。

中に入ってみると驚き。
「中国だ…」

何が中国って、匂いよ匂い。中国に行ったときのあの匂いがする。
あとめっちゃ中国人多い。
調べてみると、蘭州ラーメンは中国ではものすっごくメジャーな料理だそう。
特にこの馬子禄ってのは歴史も規模もあるんだとか。吉野家ぐらいのポジションなのかしら。
もしかしてソウルフードってやつ?

店の奥の厨房では3名の男性が麺をひたすら仕込んでいる。
たぶん注文が来てから、自家製麺をその場でうってるみたい。うちたての麺なんてやるじゃない。これは日本のラーメン屋ではなかなか真似できない。

カウンター席に着席。
隣の男性おひとり様は、待ってる時も食べてるときもずっとスマホをみてる。
一人で食べてる時に見てるスマホの画面を集めて展示したら面白そう。
私はパンツ一枚のマッチョを見ながら食べてるわ。

牛骨ベースと、香辛料がたくさん使われたスープ。
全然何がはいってるのかわかんないわ笑 火鍋のスープに似ている。
薬膳的な香りがして、これが麺とコラボするのが新鮮。
スープの表面にはラー油が浮いている。
これが結構辛い。北極2倍をクリアできる私にとっては少し物足りないぐらいだけど。

ツルツルとして、柔らかい麺。いい意味でコシがなく、不思議な触感。アジアって感じ。
手作りだからなのか、細麺に交じって太麺と三角麺が2本ずつぐらいまじってる。
やっぱり細麺が一番いいかな。正解選んだわ。

牛肉とパクチーを追加したのだけど、パクチーは正解、牛肉は不正解だったわ。
牛肉はペラペラでしっかりと火が通っていて、ちょっとテンションダウン。このラーメンにはこれが合うのかもしれないけど、私は好みじゃない。
逆にパクチーはこれでもかと大サービス。
パクチー山盛りにしても負けないスープと麺なので、
食べられる人はモリモリ盛るべきよこれ。

中華料理はたくさんあるけども、
本場中国の料理って、そういう街でしかあまり食べたことなかったから新鮮。
技術も科学も経済も落日なこの国だけど、食べ物だけはまだ期待がもてるわね。

馬子禄 牛肉面ラーメン / 神保町駅新御茶ノ水駅小川町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5