いつの間にかリンゴ信者になっていた / 中華そば 光来 中華そば

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私はリンゴ信者になどなるはずがない、そう思っていた時期もありました。


気が付いたら身の回りにリンゴがいる。ポケットをのぞいたらリンゴPhoneが出てくるし、左手をみたらリンゴ時計である。最近描いているラーメンレポはリンゴpad proでつくっているし、よくみたらペン代わりに使っているのもリンゴpencilである。


けれどメインのPCだけはとうとう8年目に突入したNECのノートパソコン。スピーカーが壊れ、CDも入らなくなり、シャットダウンすると再度起動する保証のないドキドキワクワクなPCである。すでに絶滅した大手のメイドインジャパンPC、リース品なのでおそらく10年は動いているのだろう。こいつが完全に果てるまで、使い続けるつもりだった。


けれど気が付いたら私の横にはリンゴBookがいる。しかもAirではなくProである。。。。


まぁ結局世の中を動かすのは金とパワーなのよ。義理人情もいいけど、それで自分のパフォーマンスを下げていたらいつまでたっても幸せになれないわ。人は何かを捨てるから何かを得ることができる。20kgのダンベルを得るためには、10kgのダンベルは捨てなければいけないの。さらばメイドインジャパン。古き良き時代よ。いつか疲れ果て倒れた時には帰ってくるわ。それまでしばしのお別れよ。。。。


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新宿西口、SEG帝国のある偏差値インフレエリアにある。この辺りは居酒屋もいい店が多く、魚金やたかまるなど、新宿で魚介がまともに食べられるお店が多い。


そんな中に、やけに古めかしいフォントで中華そばと豚まんの文字が浮かぶ。昭和28年創業の老舗の店である。店内は意外にこぎれいなカウンター席。厨房も老舗の割にはものすごくきれいである。様々なメニューがあるが、やはり目を引くのは中華そば430円。新宿偏差値インフレエリアにおいて、なぜかここだけはデフレである。今時こんな値段でラーメンが食えるとは、、、。

いったい何を犠牲にしたらこの値段が実現できるのか。期待半分、恐怖半分、ギャンブルの気分で注文をしてみた。


結果、完全勝利である。いわゆる東京の中華そば、あの見事なまでのテンプレートな味が出てきた。あっさり鶏ガラスープ、縮れ麺、卵、チャーシュー、ホウレンソウ、ねぎ、そしてナルト。完璧なTHE・ラーメンである。


ここはデフレが起きているのではなく、時が止まっているだけであった。いつまでも残しておきたい文化遺産である。