生まれて初めて降りたのがここ東十条。
京浜東北線の中で上中里、新子安に次いで乗降者数の少ない駅。
北区ということは知っていたが、正直どこにあるのかいまいちピンとはこなかった。
最近、やけに北区が話題にあがる。北区というか、赤羽だけどね。そして引き合いに出されるのが足立。私もついこの間まで足立の五反野に住んでいたので、ついつい北区の戦闘力を気にしてしまう。
新宿で用事があったので、埼京線で十条まで行き、東十条まで歩くことにした。うーん、足立や新大久保と同じ雰囲気を感じるわ。
この暗さ、怪しい看板、これが北区か…
ほっそい道を抜けながら東十条の南口にたどり着く。結構坂が多くて、町のつくりとしては立体的なのね。ここの点は足立とは全然違うわ。でもやっぱり人のいなさ、町にいる老人たちの身なり、なるほど、北区、なるほど、という印象。
さて、今回目的のラーメン屋は東十条駅北側、改札出て左のやばい方すぐにある「燦燦斗」。
燦燦ってどういう意味か調べてみたら、「さんさんと降り注ぐ太陽」の「さんさん」だったのね。こんな物々しい漢字だとは知らなかった。煉獄みたいな字面じゃない。
駅の出口を出てすぐ左、坂を下っていくと店の入り口。徒歩15秒ぐらい。店内は10席ぐらいのカウンターのみ。夫婦二人でやってるみたいで、奥さんのキャラがいい感じ。
ラーメンつけ麺油そばがあったけれども、ラーメンを選択。ついでに味玉もつけちゃう。
スープは魚介系豚骨…なんだけど、よくある系のアレとは少し様子が違う。口当たり、余韻が非常にあっさりとしていて、魚介豚骨特有のクドさがない。なのに味はしっかりと決まっていて、絶妙なバランス。これは高評価になるはずだわ。
麺も高加水のツルツル少し太めのめん。あっさり系スープによく合うチョイスね。無限に食べられるわ。
全体的にあっさりなスープと麺にアクセントを加えるのがチャーシューとねぎ。これもまぁキャラがしっかり立ってて、全体を引き締めてバランスよくたってるわ。毎日でも食べられる。
東十条の名店はさすがの実力ってところね。強い。