100分de名著 ハンナアレント「全体主義の起源」 / 火の豚 フュージョン ヤサイショウガ

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よんだ。

なぜ今アレントなのか?
今の日本に全体主義の空気を感じているからよ。

私たちが生まれてからずっと日本は斜陽国家で、ここ最近その凋落っぷりがなかなかすごい。
政治も経済も他国に負け、文化も技術も流出し、社会保障制度も崩壊し、頭のおかしい高齢者を支えるために年金をドブに捨て増税にも耐えてたらアクセル全開で轢き殺される。
そんな絶望の国の国民に蓄積する鬱憤がイデオロギーと結びついたとき、何が起きるのだろう、と思うのよ。私みたいなマイノリティは全体主義の敵として、排除されてしまうのでは、、、?と思うの。あの杉田議員みたいなやつらに強制収容所送りにされるんじゃないかと。

実際、あの時代にあったとされる反ユダヤ主義、民族の同一化とユダヤ人の異分子化。描かれるかつてあった出来事は、難民の対応に苦慮し、民族主義が各地で叫ばれる今の世界と驚くほど似ている。そして、生産性で人間を価値づけたり、公然とヘイトが叫ばれたり、外国人労働者との調和に苦慮するこの国の現状も、、、。

アレントはアイヒマンにて、いかに普通で真面目な人が信じられない悪行をしてしまうのか、悪は巨大で邪悪で特殊なものでなく、当時の大衆が受け入れがたいほどに陳腐で凡庸なものであったのか記録した。そしてその考察として、悪を生み出すのはその無思想性とした。

無思想性、まさにこれこそ私が30年間恐れていた言葉。無思想に判断し、影響され、そして知らずのうちに悪行に手を染めてしまう。無思想な人間が権力を持つことがある(むしろその方が多い)この国で、いったいどんな悪行が行われていくのだろう。

そして、私はこの国のために消されてしまうのだろうか。

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人形町にまさかの二郎インスパイヤの店ができるとは思ってなかった。

久喜で成功し、念願かなって東京へ進出。車がないとたどり着けない土地から、なんと人形町駅前というスーパー好立地。家賃10倍ぐらいになってんじゃないの?
店内はさすがに広くはできず、カウンター7席という手狭な感じ。まぁでも二郎系ってこんなイメージよね。

コンセプトは二郎と中本のフュージョン!二郎スタイルで中本を食べられるなんて、なんて、罪深い食べ物なのだろう。中毒と中毒をあわせるなんてやばいわよ。上にいきなりステーキでものせたらもう三重苦よ。

ということで金曜の夕方18時頃に突入。しかし以外にも店内にお客は一人のみ。ビジネス街の華金だからみんな飲みに行ってるのかしらね。金曜はラーメン屋めぐりにとってねらい目の曜日。

中本大好きなので、フュージョンを選択。見た目のインパクトはかなり強烈ね、、、。
けれどスープを飲んでみると、少しパンチ力が足りない?濃いは濃いのだけど、野菜と麺の物量を支えきれてない感じがする。
中本感を演出する餡はそれなりの辛さで、いい再現性だわ。

餡をスープに溶かすと、ちょうどいい辛さとスープのボディ感となる。なるほど、こうやって完成させるのか。でもまだ野菜を受け止めきれていない気がする。やはりニンニクを入れるべきだったか?それともショウガのせいでパワーダウンしているのか?

期待大だっただけに少し肩すかしだったが、二郎インスパイヤとしては優秀なお店なんじゃないかしら。それにしても人形町にこの手の店ができるとはね、、。まぁ隣町にぽっぽ屋があるけどさ。

気軽にニンニクを増せる身分になりたいわ。