化学調味料の味とは? / 新橋 纏(まとい) 特製平子煮干しそば

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食と健康と美容にはエセ科学が多い。

物理や化学よりも一般人の触れる機会が多く医学ほど自分の身体に直結するものでもない。
接する機会は多いが、実感は乏しいものにエセ科学はつけこんでくるのよね。

ラーメンを趣味にしていると、どうしても耳にする機会が多い「化学調味料」。
うんちくを語るおっさん、政治食の強い食漫画、最終的に餓死するしかなくなるような食の安全ブログなんかのスター選手である。みーんな大好きよね。

彼らは化学調味料について舌がピリピリする、石油で作られてる、企業との癒着が~とかよく言うけど、あらまぁ、、、という感じである。
自分に仕返しをしてこない相手に怒って原動力を得る類はどこにでもいる。
やることなくて政治に怒るおっさんみたいなものね。

でも実際大半のラーメンには「化学調味料」は入っているし、
有名店では無化調を謳う店は多い。ラーメン好きにとっては、「化学調味料」も素材の一つ。無視してもいられないのでもある。
では、実際あやつはどんな味がするのかしら?無化調って食べて判別できるの?やっぱりピリピリする?

私の答えは入れた量による、である。
なおピリピリはしたことがない。

無化調のラーメンはいまいちパンチが弱いことが多い。相当な有名店でなければ、明らかにうま味がたりないのよね。薄い。弱い。意識高い割にはたいして、、、という印象。
一方で大量に入れてるだろうなってスープもあって、それは味がひらべったくて、奥行きがない。何となく同じ味がベターっと張り付く、パンチが強すぎる、と感じる。

私が「化学調味料」の判断ができる(正答率は知らん)のはそれぐらい。
おそらく丁寧に作ったスープに、仕上げとして加えた程度では判別できないと思う。
だから量の問題。

前置きが長くなった。
新橋の奥まったところにある隠れ家的ラーメン。
平子煮干しor烏賊干鶏白湯醤油、、、とても迷うが左上の法則で平子干しに。

スープを飲んだ瞬間、強烈(すぎる)うま味。これは、、、入れてるな、、という感じ。
苦味、えぐみのない煮干しの香りはとてもよい。
全体としてはマイルドな感じで、濃厚煮干しに慣れた人には物足りないかも。
でも大半の人が好むちょうど良さだとは思うわ。

麺はストレートで普通の太さ。低加水。スープのうま味が強烈なので、これぐらいの太さがちょうどいい。ちょうどいい量のスープを持ち上げ、密度を感じる食感でね。

トッピングの味玉は黄身がトロトロ。割った瞬間飛んでくるんじゃないかと思うぐらいのトロトロ。技術力高い。
チャーシューは少々肉厚で食べごたえがある感じ。ホロホロもいいけど、こっちの肉感ある方も捨てがたいわね。

飲み会帰りの新橋サラリーマンにはとても人気になるでしょう。
ただし彼らは化学調味料よりも塩分を気にしたほうがいい。