JMoFが終わった今の気持ち / 銀座 朧月 特製つけ麺

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一年間かけて準備してきた大きなイベントが終わった。
1週間たった今でも、Twitterではまだまだ話題が尽きない。
やり残した仕事も少しあるし、次回に向けての反省会もまだ終わっていない。
来年に向けての準備はもうすぐ始まる。

準備が大詰めのとき、今年は終わったら泣くかもしれないと思った。それぐらいキツかったし、修羅場も何回か超えた。
けれど結局今回も涙はでなかった。

終わったー!頑張った!また来年も頑張ろう!!そう思ってはいるのだけど、なんとなくまだ心がふわふわしていて、気持ちを切り替えられていない。PCD(Post Con Depression)の症状の一つかな?とも思いつつ、自分の中での総括がまだできていないのでは?とも考えている。

そのためにこのブログがあるんじゃないか!そう思って向き合ってみたのだが、何かつかえるものがあって、うまく言葉がでてこない。吐き出すものが多すぎて詰まっているのか、何から語ればいいのか、私は何がしたいのか。

今から7年前。2012年の8月。私はドイツのFurry ConventionであるEurofurence18に参加した。私にとって初めての海外イベントで、初めてのコンベンションだった。あの時受けた衝撃は今でも心の中にあって、あんなイベントを日本でも作りたい!と思って帰国した。そしてちょうどその時、私はJMoFのスタッフとして2013年の第一回目の開催に向けて準備をしていた。

コンベンションの楽しみ方を伝える。
JMoFは着ぐるみイベントでないことを周知する。
海外の参加者を当たり前のように受けいれる。

この3つはJMoFのスタッフとして意識して大事にしてきたもののうち、JMoF 2019である程度到達することができたと感じていること。もちろん完璧には程遠いのだけれど、それでもあの当時から比べて、ものすごく雰囲気が変わった、と(個人的に)感じたところでもある。

翻ってみて、私個人はいったい何がしたいのだろうと考えていた。私にとって、Fursuit Dance Competition, Trip Fur(クラブイベント)、Fursuit Paradeは特別な企画で、これをJMoFに導入し、日本でもりあげていくことこそ、私にとってのドイツからの土産だった。そしてこれらも多くの仲間に恵まれて、日本に欲しかったあの場を作り上げることができたのだと思っている。

そういった達成感があるなか、今の私の心につっかえているもの、それはこれからのイベントとしての目標と、これからの私個人のやりたいことは何なのか。

私にはちょっと前に、自分の性自認関係で心をぶっ壊した時期がある。その時に今この状態にまで戻ることができたのはこの界隈のおかげだし、ありのままの自分の生き方を肯定できる場がある、これがどれだけ大事か身をもって体験した。だから私はイベントでは自分の着たい服を着るし、多様な性の在り方を積極的に肯定していきたい。

そして私自身はこれから、どうしていこうかしらね。着ぐるみを着る機会はめっきり減ったわね。今思えば欠けた自己肯定感、表にだせない性自認を埋めるために始めた着ぐるみだったので、それらがある程度充足されたいま、着る理由がなくなるのもわかる気がする。今は着ぐるみのキャラよりも、私を見てほしい。

Philosofurというサークルは続けていきたいわ。こんだけブログにだらだらと書く時点で、私は書くことが好きなんだと思う。そして何より今の恵まれたサークルメンバーでやれることをやりたい。

そしてイベントね。まだしばらくは続けるわ。JMoFは笑いというコンセプトに加えて、「種まき」と「伝承」をしなければいけない。私は私の時代の人間が果たすべき種まきをしたと思っている。だから次は、種のまき方も含めて、色んなものを残して伝えていかなければいけないな、と思っているわ。

結局上手く言葉が出てこないといいつつ、しっかり長文になってしまいました。やっぱり書くのは楽しいわね。

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長文記事のあとにレビューされるラーメン。少しは同情してあげる。

有楽町から数寄屋橋交差点を右にいってしばらく。いくつかラーメン屋が軒を連ねるエリアにある。
店内はカウンターのみ6席ほどでこじんまり。さらに太めのつけ麺がウリなので、こりゃ下手な時間にいったらかなり待ちそう。って感じ。

つけ汁はドロっと系で動物と魚介のダブルスープ。玉葱との相性が最高の奴。
六厘舎と比較されることが多そうな味だけど、こちらの方が少なくとも東京駅のあれよりかは完成度が高い気がしたわ。甘みも強い。

麺は中太で食べごたえのある麺。炙りチャーシューは香ばしさがつよく、心地よさがある。

特徴的なのはスープ割り。三つ葉が入って香りが豊かになり、とても上品なスープを味わうことができる。ここにきたらめんどくさがらずに是非試してみてほしいわ。

銀座なのに1000円ちょっとで特製が食べられるのもすごいと思う。