人から愛されるのは長所ではなく短所という地獄 / かしわぎ 醤油ラーメン

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つい最近死ぬかと思った言葉。
悲しいことにそれが人間なのである。

短所を治せ治せと言われ続け、自分で自分の短所を否定し続けた結果、誰からも愛されない人となってしまった。自分の短所を短所と自覚すればするほど、自分はヒトと関わっていく価値のない人間だと思うのである。そうやってコミュニケーションに臆病になり、だれにも 立ち入ることのできない防衛ラインを心の中に設定し、壁をつくり、最終的に回避性パーソナリティ障害と診断される。この世はゴミくそだ…。

というところまで考えていたのだけど、結局3日たった時には忘れていた。

短所を見つけるのは簡単。だって目立つから。長所を見つけるのは難しい。だって目立たないから。だからこそ短所はなくすのではなく、個性へと変換させるものなのである。短所を否定しているばかりだと、だれも愛してくれなくなる。

「誰にも愛されないことも貴女の個性よ?」

バカにすんじゃないわよ。

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なんとかブラックなんて目じゃない濃厚醤油ラーメン。しかも安い。
JR東中野駅から行くとよし。大江戸線から行くと結構歩くことになる。

まるでブラックダイヤのように際立つスープの黒色とそして油の輝き。なかなか良い面をしている。値段は安いが安っぽくはない。塩分の強さが短所ではなく個性となっている。これが自己肯定感…ではない。

さらにチャーシューはデフォで3枚入っている。なんだこのサービス精神は。ここだけ物価がおかしいことになっている。

スープは塩分も特徴的なのだが、その塩味の強いスープを飲みやすくしているのは出汁感にも似た甘味である。この特徴的な甘味は醤油によるものだと思うが、丸みを帯びた優しみがある。見た目は真っ黒で武骨だが、非常に繊細な感性をもっている。いい男である。

星の数ほどある醤油ラーメンにおいて個性的なキャラクター性を獲得した珍しいラーメン。ぜひとも一度試してみて欲しい。