「安い郊外に家を建てた結果、追加料金払わされてる」
京王線の先っちょに家を建てた友人の言葉。
1席400円の通勤電車のことだった。
そんな電車が逆立ちでもしない限り停まらない上北沢駅。
八幡山と桜上水の間、ここは各駅停車が生命線の陸の孤島。
一応世田谷区らしいけど、交通の便の悪さは昔住んでた足立区と同じくらいね。
京王線らしい地上の駅から徒歩数分の大通り沿い。
平日の13時30分ごろに尋ねたら以外にも並ばずに入ることができた。
私にとって煮干しラーメンは特別好きなものでもない。
カタカナでニボなんて言葉も使わないし、
和え玉文化もいまだに謎なのよね。
けれど食べ歩きをやってると出会う確率は高くて、
それなりに美味しい煮干しラーメンは食べてきたと思う。
そんな煮干しラーメンランキングがあっさりと更新されてしまった。
美しい見た目の淡麗スープ。
見た目からはあっさりかと思いきや、予想を裏切る濃厚なうまみが感じられる。油がいいんだろう。
一方で味のキレもしっかりしており、淡麗かつ上品、そして確実に存在する煮干しの香りがとても素晴らしい。
真空低温調理と思われるチャーシューは塩味の塩梅が絶妙。
このスープだからこそ、しっかりと塩味が感じられるチャーシューがよく合う。
細いストレート麺は小気味よいパッツンぷつぷつ感。
期待通りの触感に、予想を裏切る煮干し感。
綺麗な白の卵はほのかに燻製の香り。
これも予想を裏切られる。
ある程度ラーメンを食べなれてしまったからこそやってしまう「値踏み」
そんな予想をことごとく上回ってくる素晴らしいラーメン。
この店があるなら、各駅停車だけでも我慢できるかもね