解離した自己と着ぐるみ / 覆麺 智 のどぐろ 醤油

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ちょっとしたきっかけで解離性同一性障害について調べることがあった。

いわゆる「多重人格」的な話や
離人症、健忘など、、、あまり専門分野ではないので、
野次馬のつもりでネットの情報を読んでいた。
そして、一つの考えを思いついた。

着ぐるみって解離した自己なのでは?

親によって傷つけられた自分。
学校にはなじめなかった自分。
なりたい存在になれない自分。

そんなふうに傷を負ってきた心を守るためにつくりあげた
自分ではない、人間でもない、でも自分の手の届く範囲にいる別の存在。
子供の頃に嫌いな世界から唯一逃れられる夢の中の自分自身。
生きていく上でどうしても忘れることのできなかったケモノ。
そして大人になりついに具現化してしまった、着ぐるみ。

傷ついた心に応答して別の存在を具現化し、
それを纏うことにより新たな力を得る、、、それが私の能力、イマジナリーフレンド!、みたいな。

まぁとにかく、私にとって着ぐるみというのは
私を深く深く傷つけたコンプレックスを克服するために生み出したもので、
それと解離性自己同一性障害の因子として述べられたことに共通点を見出しましたってだけ。

ちなみに解離性自己同一性障害では両親の不仲と学校のいじめがかなり大きいらしいけど、私はどちらでもなく、自分で自分を救うのがとても苦手だった。内因性で崩壊してったタイプ。

ここから先は変身願望を持つ連中と怪しいお店でたっぷりお話がしたいわね。

さて、ラーメンの話

神保町にある老舗のラーメン。
以前は実際に覆面を被っている方がやっていた気がするけど、
だいぶ昔の話なので忘れてしまったわ。

曜日によってメニューが変わったり、
独特の用語があったりで、一見客にとっては結構ハードルが高い。
今回は土曜に来店したので、
魚(のどぐろ)のアラを使ったラーメンになっているらしい(醤油か塩)。

巨大な器に入った迫力のあるらーめん。ボリュームもかなりありそう。

スープは塩気が少し強いものの、魚の香りがばっちり決まっており、全く気にならない。
醤油味に豊かな油のうま味が合わさり、確かな存在感。それでいて下に残るようなしつこさは全くなく、しっかりと麺の味が光る。

おそらく非常に繊細かつ丁寧な仕事なのだろうが、
いわゆる意識高い系などにはまとまらず、ラーメンを食べている!!という幸福感を味わうことができるわ。

あとメンマが気に入った。