湯河原温泉に来た。温泉は人権である。
しかし世の温泉街はどこもかしこもインバウンド頼りで、それに乗り遅れた土地はただただ寂れゆくのみである。ここ湯河原もそんな雰囲気を感じる。3連休に挟まれた土日ではあるが、人が少ない少ない。もともと温泉街を楽しむ町の設計ではないが、それでも寂しいものである。
さて昼飯を駅前で食べることにし、どこに入るか迷っていた。カフェでハンバーグやカレーか、新しめの蕎麦屋か、ご当地感のある中華料理屋か。通りがかりのおばちゃんが頼んでもいないのに中華料理屋を薦めてきたので、ありがたくそれに従うことにした。
餃子の一番亭というからには餃子が有名なのは当然である。しかし、おばちゃんによると野菜炒めがおすすめらしい。さらにB級グルメ、たんたん焼きそばの文字が。情報量が多い。めんどくさいので全部注文することにした。
野菜炒めラーメンは、ラーメンの上に野菜炒めがのっている、、、わけではなく、べつべつに出てくる。野菜炒めの量が多いので、のっけるとスープが冷めるのだそうだ。ラーメンのスープは少し甘めのあっさり醤油。スタンダードなラーメンである。野菜炒めは生姜と豚肉の旨味が効いており、おばちゃんがおすすめするだけのことはある。しゃっきりと火が通っていて、これはかなりレベルが高い。量も多い。
タンタン焼きそばは豆板醤ベースのピリ辛焼きそば。麺よりも野菜のほうがうまい。
餃子も野菜がたっぷりのパターン。申し訳ないが野菜炒めに記憶を奪われ、あまり印象に残らなかった。
ここは野菜炒めのみせだわ。