ドネルケバブはベルリンが発祥らしい / Fatih Servet

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ベルリンといえばみなさんご存知ベルリンの壁。
とんだお間抜け記者会見のせいで崩壊してしまった壁だけど、冷戦を象徴し、そして数多くの犠牲者を生んだ東西ドイツの遺産である。

ベルリンの壁は東ドイツが西ベルリンへ亡命する自国民を封じ込めるために作った壁で、比較的容易に壁に接近できる西ベルリン諸国民は、壁で分断されてしまった人たちを思い、ベルリンの壁にストリートアートをし始めたという。
そういった経緯があり、ベルリンの壁崩壊後、こちらに残された壁は21カ国、118名のアーティストたちによってメッセージが描かれたギャラリーとなった。
特に「独裁者のキス」等と呼ばれる、東ドイツ首相ホーネッカーとソビエト連邦最高指導者ブレジネフの熱いキスシーンを描いた強烈な絵がとても有名。当時の東ドイツとソ連の癒着、そしてそれが意味する東ドイツ国民の絶望を描いた作品だとかなんとか。

正直4年前にあたしが来たときは壁一面に落書きだらけ、特に日本に関連することが描かれている絵に対してはハングルと中国語の落書きがあまりにも酷くて気分を悪くしたんだけど、今回はそれが一掃されていて安心したわ。定期的に塗りなおしてるみたいね。

たかだか30年前まで、このベルリンの地が壁によって東西に分断されていたという事実。
その歴史を街中で見かけることはあまりないけども、
ここではその残り香を感じることができる。。。

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そんなイーストサイドギャラリーの北西側の最寄り駅であるBerlin Ostbahnhof駅構内にある、
ファストフードチェーンのケバブ屋さん。(ちなみに南東側はBahnhof Warschauer Straße)
このケバブ屋はベルリンのそこら中にある。

サンドイッチスタイルケバブやボックススタイルがある。どちらも生野菜たっぷりで、衛生面に若干の不安を覚えつつも、野菜不足になりがちなドイツでは貴重な食物繊維の補給スポット。
ソースはチーズとチリの2種類から選べるが、チリソースは結構辛い。マトモな舌の人にとってはツラいレベル。不可逆的な傷害を受けた激辛キチオカマでも辛いなと感じるぐらい。
それでもファストフードとしてはとても美味しいと思うわ。マック

ドリンクは冷蔵庫から勝手にとって後で精算するスタイル。
自己申告制だが、それでいいのかベルリン。なんて性善説。

ちなみに旅行行ってる時は知らなかったんだけど、
ベルリンはケバブが名物らしく、いわゆるドネルケバブと言われるスタイルはベルリン発祥らしい。どおりでそこらじゅうでケバブが売っていたわけだわ。
ちくしょう、次は有名なケバブとラーメンは確実に行くぞ。

肉とジャガイモとキャベツとビールしかないと思われがちなドイツだけど、
ベルリンではドネルケバブや謎の焼きそば、カリーヴルストといったファストフードも食文化に一役かっている。ドイツはチーズも日本よりはるかにおいしいので、なんだかんだで食事はしっかり楽しめる国よね。ちなみに胡散臭いSUSHIや1500円するラーメンは一般日本人にはおすすめできない。

ケバブで簡単に腹を満たすことができたので、
イーストサイドキャラリーをあとにしてベルリンの中心地、ミッテに向かう。