Furryとはなんだ / Thai Food

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Furryはライフスタイルでもあるし、価値観でもある。
もしかしたら宗教の一種かもしれない。

では宗教の定義とは何か?
Wikipediaによると、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団、とある。

Furryの世界に教義は存在しないが、ある共通の儀礼みたいなものはある。着ぐるみは一番わかりやすい。施設はないがFurry Conventionという場所はある。そして、、、イベントスタッフという組織もある。インターネットカルチャーを介して急速に広まった、自然発生的な新しい宗教、、、という考え方も面白いかもしれない。

ただ宗教という言葉は日本ではネガティブな意味を含むのであまり使いたくはない。ちなみにFandomという言葉もあるし、しばしばFurry Fandomという言葉が使われる。ただファンコミュニティのような言い方は少し違うような気がする。ケモノはファンとして定義するには範囲が広すぎるし、アイデンティティにも深くかかわる。自分自身の種に対する違和感をファンコミュニティは解決してくれるのだろうか?
価値観、アイデンティティ、ライフスタイルを共有し、血縁、地域、年代に縛られない社会集団に対する定義、こういうのは何というのだろうか。

Furryはたしかに社会集団である。擬人化された動物を好み、そのイラストや着ぐるみを表現や交流の手段として用いる。この「好む」には性的な要素も含まれる。しばしばFursonaという異なる種族の自画像がある。世界各地で大小様々なイベントを開催し、特にFurry Conventionという複数日にわたって開催されるイベントに参加し交流する。性的指向は多様でストレートの割合は低い(要出典)。政治、宗教、国家、人種に限定されない。日本では擬人化された動物のことをしばしばケモノと呼ぶ。ケモノが好む人たちはケモナーと呼ばれることもあるが、侮蔑的な意味を含んでいるとして嫌悪する層もいる。(ゲイコミュニティにおけるホモという言葉が近く、自称するにはいいが他者に使われると許容しがたい)。

こういった自分自身の定義について考えるとき、統計的データがあまりにも不足していることを痛感する。簡易的な手法でもいいから調査をやってみる必要があるのかもしれない。

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タイのFurry ConventionであるThaitailsに参加するついでにバンコクを観光してきたのでシェアします。