【読書メモ】FACT FULNESS / 海老丸らーめん 元祖海老丸らーめん

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人は自分が信じたいと思うことしか信じない。

世の中明らかに間違っている俗説がまかり通ることはよくある。
それは思い込みの激しい人だけの話だけの話ではない。政策を決める指導者、そのデータを分析する人、発言が大きな影響力を持つ有名人…誰しもが、その頭脳のよしやしに関係なく、物事を正しく見ることができない。
なぜかというと人間はそういう風にできているから。

この本はデータを前にしたときに誰しもが陥りやすい「思い込み」について書いた本である。最初は面白いのだが、だんだんと自分がいかにバイアスにまみれたデータの見方をしているか思い知らされ、恐ろしくなってくる。ちなみに私はまさにデータを扱うバイオロジーの研究者である。

人には10の本能があり、それぞれすべてが正しく世界を見させないために機能する。そしてその10の本能を乗り越えるために、それぞれの「ファクトフルネス」がある。ファクトフルネスは物事を、世界を正しく事実どおりに認知するための方法であり思想である。

自分の敵はまさに自分であり、そして自分がどのような武器を使って自分に攻撃してくるのか、それすらも知らない人間に一体何ができるというのだろう。まずは自分のことを知るため、そして自分以外のことを正しく見るため、この本を読んでみるといい。

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オマール海老を使っているという洋食系ラーメン。
もしかしたら人はこれをパスタと呼ぶのかもしれない。

神保町から水道橋方面に向かう道沿いにある。ここら辺は昭和なお店と新しい洒落たお店が混在して、すごく東京って雰囲気があるところなので好きなのよね。
品と歴史と教養を感じる町である。

そんな一角に、赤を基調とした内装のオサレなラーメンがある。

海老を使ったラーメンは一時期はやって今も何店舗か有名店が残っているが、ここで使う海老はただの海老ではなくオマール海老なのである。

大食いチャレンジかと思うほどの大きな器に、クリームチーズの乗ったバゲットやらなんやらとにかくおしゃれな感じ。味に変化をつけたいときにクリームチーズやラー油とか使ってくださいとのこと。海老系ラーメンは飽きが天敵だものね。

スープはラーメンというか、海老のビスクといった表現のほうが適切かもしれない。麺も平打ちの太麺というよりかは、おしゃれパスタのアレよあれ。クリームソース系とよく合わさってるやつ。

世の中に海老ラーメンと呼ばれるものはたくさんあるけど、ここまで洋風にぶっちぎってるのはあんまりないんじゃないかしら。フランス料理の技法を使っているらしい。

大きな期待をして無かった割にはかなり楽しめたわ。デートでくるにもいいかもしれない。