ラーメンの世代別、地域別嗜好という論文を読んだ。
対象となる地域は九州(福岡、長崎、大分、熊本、鹿児島)と東京(文京区)でかなり狭く、書かれた年代は2002年。
もはや何の参考になるのかしらと思ったが、暇つぶし程度にはなるだろうと。
ラーメンは1871年の日清修好条約以降、横浜の中華街から伝えられたという。
やがて1910年に東京浅草に来々軒が誕生し、現在の東京ラーメンの基礎がつくられた。
ラーメンが全国的に食べられるようになったのは第二次大戦以降で、
それから「札幌ラーメン」や「博多とんこつラーメン」など地域性をもったラーメンが誕生したんだとか。
最初にラーメンが伝わった横浜は現在では家系ラーメンの城ね。
家系ラーメンは1974年以降に誕生したというので、もう少しで50年の歴史をもつ食べ物ということになる。
そんな横浜の近く、京浜東北線と横浜線が交差する東神奈川駅にラーメンを食べに来た。
何度か上野に行こうとして菊名まで運ばれたことがあり、警戒心だけは抱いていたが降りるのは初めての駅。
駅から歩いて10分程度、線路沿いに歩いて間もなくたどり着いた。
塩味が強く、透き通った旨みを持つ醤油が特徴的。
鶏ガラを使っているのか?その割には塩味の雰囲気が違う。
少し変わったスープのとり方をしているのかもしれない。
細麺ストレートの麺がよいゆで加減で、上品なスープをよく持ち上げる。
さらに塩味の強いチャーシューはラーメン全体にコクと香りを追加していて、
とても完成度が高い。
煮干し油は別添えでシリンジに入ってくる。
このセンスは正直「?」、注入するときの力加減がやけに難しい。
しかし煮干し油を追加すると、ラーメンの雰囲気が激変する。
後入れとは思えないほどマッチする、煮干しの香りと苦み。
上品なスープに技ありの煮干し。
名店の名にふさわしい。
ちなみに先ほど紹介した論文の結論だけど、
・東京は醤油が好きで九州は豚骨が好き
・長崎はちゃんぽんの方が好き
・若いほどラーメンが好き
などなど、、思った以上に普通だったわ。あと大分はラーメンよりうどんが好きらしい。
昼総合点★★★★☆ 4.0