神保町に第2の拠点を構えることとした。
家に帰るとすべての電源がオフになる。
気の抜けた風船みたいに何もやる気が起きない。
お風呂に入るのもめんどくさいし、
ジムに行くのも一苦労。
ましてやそこから作業やら原稿やら。
だから家以外に職場をつくることにした。
どうやら私の20代は仕事と金にならない仕事で終わるらしい。
何のためにやってるかわからないけども、
仕事よりも楽しいのはなぜだろう。
神保町は私の好きな街で、古本と喫茶店。
カレーだけじゃなくラーメンだってある。
これからお世話になることが多くなりそう。
靖国通りから一本御茶ノ水側に入ると、
たくさんのラーメン屋が軒を連ねる。
記念すべき第1回はふと目にとまった閉店間際のお店。
可以とはどういう意味なのだろう。
調べてみると中国語で「~できる」という意味らしい。
なんでその名前をつけたのか知らないけども、
ポジティブな名前はそれだけで意味がある。
煮干しの香りと背脂表面を覆う背脂。
そして玉ねぎ。見た目と匂いで察する新潟燕三条系。
煮干しの香りはそこまで強くない。
背脂が勝っているのに、一口一口はそこまで脂っこくない。
つまりは後からじわじわ効いてくるこの脂感。
平打ち麺はオサレ感ともちもち感に貢献。
麺との相性がすごくいいかといわれると、、まぁ印象には残る。
背脂系の割に内装がきれいなのは評価高。
厨房がよく見えるつくりなので、
清潔感はこのまま維持してほしいところ。
夜にこんなラーメンを食べたら仕事にならんと気が付く。
あぁ、仕事の話ばっか。好きでやってるからしょうがないけどね。