そろそろ来年の目標を立てる時期がきた / きたかた食堂 肉そば(醤油:鴨ロース、豚ヒレ、豚モモ)

シェアする

狂気の12月がやってきた。

最も忙しく、最もストレスフルで、最も辛い時期。
そう、12月は自殺する若い女が増える季節。

毎年ここいらへんの時期になると、来年の目標みたいなものをたてている。
来年は何をがんばるのか、何をがんばらないのか。
そして思い知る。今年は何ができたのか。何ができなかったのか。

毎年毎年これをやろうと思いつつ、何もできずに寿命がすり減っていく。
焦燥感とジリ貧を感じ絶望に落ちる。生きれば生きるほど人生はつらくなり、夢も希望もなく、灰色の世界。それが12月。

幸いこんな病気は夏が来ればどうでもよくなるのだけど、心が寒いオカマの身が冷えると取り返しのつかない奇行に走りがちになる。
そうやって自分の身を社会的にも物理的にも危うくしてきたけど、おそらく来年もそういうことになる。そういうことをする、と決める季節だからしょうがない。

自分は何になりたいのか。
それが現世では許されないものだと知った時、そしてそれを知らないことにした時から、人生は終わりが始まっていた。

あとはもう、何をしても、結末は同じ。

ーーーーー

神保町のメイン通りど真ん中にできたラーメン屋。
い、いつの間に…!

あんまり乗り気じゃないラーメン屋に行こうとしていたところに突如現れた救世主。
神保町あたりのラーメンは大体食べたのだけど、東京の街は変化が目まぐるしくて素敵。

ユーザーインターフェース的には4/100点ぐらいの食券機でしばらく悩みつつ、肉そば(醤油)を選択。横には麺を手打ちする場所が見える。こんな都内のど真ん中の狭い店舗で手打ちとは…麺や七彩を思わせる。

肉そばを注文すると、なんと肉は3種類から選べる。
鴨ロース、豚ヒレ、豚モモ、豚バラ。
んなもん豚バラ以外の3つに決まってるじゃないの…!!

しばらくしてきれいなスープの色の醤油がやってくる。
表面にはかなりの量の油が浮いていて、店内の明るい照明をよく反射してきれいに見える。肉は3種類が2枚ずつの6枚。いい数字ね。

スープは油のコクがありつつも、あっさり系のスタンダードな醤油。かといって薄っぺらさは感じず、個人的には好みの味。
これぐらいのあっさり系が好きかもしれない。

特筆するべきは超多加水手もみ麺。
つるっつるの歯触りに不揃いな麺の厚み。食べてて楽しくなる。麺や七彩を思い出すわぁ。

ロースバラモモはそれぞれちゃんと肉の味がする。
少し甘みが強い味付けをしているので、
あっさり系のスープにはちょうどいいかもしれない。

全体的なクオリティの高さはさすが神保町のお店ね。
ただおとなしいところでまとまっている印象があるので、
もう一つ何か武器がほしいと思ったわ。
肉をもう少し厚く、大きく、豪華にしてもいいんじゃない?